第5章 初めての合宿
無事に合宿も終了し、ついに学校にもどってきた。
一時はどうなることやらと思っていたことも、彼らがカバーしてくれたおかげで助かった。
特に涼太と真ちゃんには感謝しないとね?
「遥っち!」
涼太が馴れ馴れしく抱きつきに来る。
「馴れ馴れしく抱きつくな、ワンコ!」
私はワンコの額にデコピンをかます。
「自業自得なのだよ。」
真ちゃんがワンコに厳しい一言。
「ハルちんをギューってしていいのは俺だけだし…」
あっ君が不貞腐れた顔でワンコに ベー と舌を出す。
「あと一週間後に大会があるんですよ?惚気ている暇があれば練習に励んでください。」
テツヤが哀れな目でワンコを見つめた。
私は、クスクス音を立てて笑った。
一週間後、彼らが全国大会を優勝したのはまた別の話。
そして、私の寿命は2年も持つことなく、あと12ヶ月をきった。