第5章 初めての合宿
現在6時。体育館前には大型バスが3台並んでいた。
皆は合宿ではしゃぎ回っている。皆、元気だなぁ
「おっはよー、遥」「おはようございます。遥さん。」「はよー」
さつきが飛びついてくる。
「おはよ、さつき、テツヤ、大輝」
「おはよう。遥っち!」「おはよう。今日も人事を尽くすのだよ。」「はよ、ハルちん」「おはよう。遥。」
「おはよう。涼太、真ちゃん、あっ君、征君。」
キセキの世代が揃った…珍しいな…
「珍しいですか?」
テツヤが私の思っていた事を聞いてくる。
「なかなか、全員揃うことないから。帰るときとか征君忙しくていない時とかあるし、部活は皆違うことしてるでしょ?だから嬉しいなって思っちゃって。」
私は照れくさく少し目線を下げる。
「確かに言われてみればそうッスね!」
涼太がニコッと微笑む。
「あ、バスに乗り込むみたいだよ!」
「えっと…私の隣は…」
私は予定表を開いて席を確認する。
「…テツヤか。」
私はほっと胸を撫で下ろした。征君だったら私、確実に寝れてないな。
「僕じゃダメでしたか?」
テツヤがジッと見てくる。
「全然大丈夫!むしろ良かったと思ってたんだ!」
私は今日一番の全力スマイルを見せた。
「そうですか。僕は周りからの目線が痛いです。」
特に赤司君が…とボソッと言ったのを私は知らない。