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この灯火が消えるまで。【黒子のバスケ】

第5章 初めての合宿


蝉が鳴き始める季節、夏。梅雨が明け、とうとう楽しみにしていた夏休みが始まった。
ゆっくりと家でクーラーをかけてゴロゴロ寝転がれると楽しみにしていた。が、なんと明日から一週間の長期合宿に参加することになってしまった。勉強もしないといけないのに…
私は鞄に一週間分の服を詰め込む。
服以外は泊まる場所にあるみたいだ。
泊まる場所はなんと征君のお家が経営してる立派なホテルだ。しかも貸切で使わせてくれるらしい…
なんだか、ワクワク感より征君の財力の強さに圧倒されている。
「はぁ…」
私は溜息をつく。マネージャーとしてせかせか働くのが一週間もあるだなんて…選手のプレイを見れるから苦ではないんだけど。
特に今回目をつけようと思うのは真ちゃんの3Pシュートだ。あんな遠くから打てるだなんて相当な力を使っているはず…それをしらっとできちゃうだなんて悔しい。
私は自分用のノートに自分の課題を決めた。
「3Pを真ちゃんみたいに決めること!」
私は、真ちゃんにアドバイスを貰い、言われたことをやった。けど、効果ってあるのかな…
少しずつ、自分が真ちゃんに刃向わずにやったことが馬鹿馬鹿しいと思いつつあった。
私はまだ合宿が波乱になることを知る由もなかった。
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