第1章 限界と快楽 #折原臨也
『も、もうダメ…っ』
先程よりも身を捩り、金属が触れ合う音が激しく聞こえるようになった。
『出ちゃうよ…』
覚悟を決めたその時、臨也は帰ってきた。
臨也「ごめんごめん。遅くなっちゃった」
彼は楽しそうに私の前に立ち、最初の時のように私を見下ろしている。
臨也「へぇ、漏らさなかったんだ」
楽しさ半分、つまらなさ半分と言ったところか。
『んっ…臨、也…早く外して』
臨也「えー…やだ」
『なっ』
臨也「いやらしく腰振ってさ」
『これはっ!漏れそうだから…っ』
臨也は怪しく笑い、私の太ももを舐めるような手つきで撫でつける。
『やぁ…っ、臨也…ダメっ…』
臨也「聞こえないな」
太ももを撫でていた手をゆっくりと動かし、秘部の上に重ねるように乗せた。
恥ずかしさのあまり、脚を動かそうと持ち上げたが、刺激により尿意が増してしまう。
臨也「ここかな」
臨也は重ねていた手をぐっと押しつけた。的確に蕾部分を刺激するように押してくる。
『あっ…嫌…っん…っ』
臨也はあくまで私を楽しむようにみている。
その手がより強く、撫でるように押し当てられた。
その時、背中を虫が這うような感覚があった。
もう、駄目だ
そう感じる前に、私の股間部分は暖かくなっていた。
『あっ…あぁ…』
下着が濡れ、床まで滴り落ちているのが見える。
その時は何も思わなかった。
あえて言うなら、気持ちが良かった。それはまさしく快楽で。
臨也「あーあ、漏らしちゃったねぇ」
笑いながら他人事のように呟く。
臨也「これは潮って言うべきかな…?」
鼻を突く匂いが私の気持ちをじわじわと戻してくれる。
臨也「顔真っ赤だねぇ」
臨也の顔が目の前にあり、驚きで体を震わせた。
手枷が大きく音を鳴らし、臨也が気付いた。
臨也「ごめん、外してなかった」
手枷を外され、両手が身軽になっても、私の太ももを伝って垂れていく尿は本物だと教えられていた。
臨也「ま、約束通り我慢してたからお仕置きは無しにしてあげるよ」
代わりにと、臨也はゆっくりと指を下ろし言った。
臨也「掃除よろしくね」