藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第3章 ♡Story50♡ 転校生は不良生徒
_10年前...
「やーい!泣き虫和真くーん(笑)」
「っぅう...うぅ......(涙)」
今の様子じゃ想像がつかねぇって思うだろうけど、
当時のアイツはかなりの泣き虫でよく男子達にからかわれ
いじめられる対象になりやすいタイプだった。
俺も当時、いじめとかをよくわかっていなかったから、
俺もたまにその輪に入って九条をからかったりしていた......
でもそんな九条をいつも助けていたのは......
「ちょっと男子ー!!
また和真君いじめてる!!いじめだめー!!!」
「げぇ!!アホ毛が来たぞ!!」←
「アホ毛はチャームポイント、萌えポイントだもんね!!」←
「小学生に萌えなんて通じねぇよ!!」
「ツインテ男!!」
「私は男じゃないもん!か弱い女の子だもーん!!」
「どこがか弱いんだし!
百合!なんでいっつも弱虫和真を助けんだよ!」
百合。
当時かなり男勝りだった百合はいじめを絶対許さないまさに正義感の強い子で、
この時からクラスの中心的人物だった。
そんな百合は、いつも九条を助けては俺ら男子を懲らしめてた。
そのおかげで女子ウケはかなり良かったもの。
だから百合は自然と人気者、今思えば昔から芸能人としての素質はあったと思う。
だから社長からも、直接スカウトされたんだろうな......。
「和真君は友達だもん!友達を助けるのは当たり前でしょ!
陸!弱い者いじめをするなんてかっこ悪いよ!ばか!!」
「うるせぇ!コイツが勝手に泣くし!!」
「それでもダメなものはダメなの!!」
「陸!アホ毛に構っても時間の無駄だから行こうよ!」
「......そうだな......」
(百合の奴......いっつも弱虫和真をかばいやがって!!)
「べーーーっだ!!
......っ和真君大丈夫!?」
「ぅ、ぅう...百合ちゃぁん......(涙)」
いつも、和真君和真君ってうるさかった。
ある意味、
藤ヶ谷先生が学校に来た時よりうるさかったかもしれない......