藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第3章 ♡Story50♡ 転校生は不良生徒
男子生徒達が出ていき...
「っ......九条君!」
百合は急いで和真の元に駆け寄った。
「.......お前、なんでここに来た。
俺と必要以上に関わんなって言っただろ......」
「っ心配だからに決まってるじゃん!
美香ちゃんから聞いたの、九条君が先輩に呼ばれたって聞いて私......」
「......アホだろ、それくらいで来るとか......」
「っでも心配なの!
......それより、保健室に行こ?顔、傷あるし......」
「いい。これくらい、大したことねぇ......。」
「っだめ!
せっかく綺麗な肌してるんだから、そのまま傷跡が残ったら台無しだよ......
とにかく、消毒だけでもしないとダメ!行くよ!」_グイッ!
「っ!?」
百合は和真の制服の袖を引っ張っていく。
和真はびっくりした様子を見せたが、なぜか抵抗は見せなかった。
そして屋上を出ていこうとした時、
百合を追いかけてきたであろう団司達と鉢合わせた。
「っ百合!」
「ぁ、美香ちゃん......心配かけちゃったね(苦笑)
でも大丈夫だよ。私、九条君を保健室に連れて行かないといけないから先帰ってて!
無駄足させてごめんね(苦笑)......九条君、行こ?」
「......。」
百合は再び袖を引っ張って階段を下りていった。
陸side
丁度俺らが屋上にたどり着いたとき、百合と九条が屋上から出てきた。
九条の顔には安定の傷、さっきすれ違った先輩らにも顔の傷があった。
明らかに喧嘩したあとだ。
「無駄足させてごめんね(苦笑)......九条君、行こ。」
「......。」
そして百合と九条はそのまま階段を下りていった......
やっぱり、九条はあの九条和真だ。
俺らがまだ小1とかだった餓鬼の頃、アイツの同じ名前の奴がいた。
だいぶ変わっちまったけど、間違いなくアイツだ......。
アイツは昔......