藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第3章 ♡Story50♡ 転校生は不良生徒
_文集とにらめっこをして1時間...←
ガチャッ「百合、夕飯できたって......お前、まだ散らかしたまんまかよ(苦笑)
いい加減片付けろよ。」
「あ、うん......ちょっと待って、
なーんか、思い出せそうな......」
「......飯、先に食っちまうぞ。」
「うん、先食べてていいよ。」
「......。」
(めちゃあっさりしてんだけど......汗)
結局百合は数十分、文集を眺めていた。
だが和真のことは思い出せなかった......。
「太輔ー!お腹すいたー......ってもう食べたの!?」
「お前が先に食ってていいって言ったからとっくに食ったよ。
それよりお前、何部屋散らかしたまま文集眺めてんだよ......」
「だから思い出せそうで思い出せないの!」
「もっとわかりやすく言えよ。
全くわかんねぇよ(苦笑)」
「......今日転校してきた九条和真君っていう人が......」
百合は一通り和馬のことを話した。
「その九条っていうのが、お前の元クラスメイトだっていうのか?」
「うん、九条君も言ってたし......文集の集合写真にも、
九条君っぽい子がいたから......」
「......なんでそこまでして気になるんだ?
クラスメイトだってわかるだけじゃ、だめなのか?」
「だめっていうか......九条君にも言われたの。
俺のことを思い出して欲しい、約束を、思い出して欲しいって......」
「......。」
「約束、この約束がどうしても気になるの......九条君に言っても、
今は言えないって言われて......でも約束があったなら、
私はそれを果たさないといけないんじゃないかって......」
「約束、か......」
「うん......だから、なんとしてでも思い出さないと!
そうじゃないと、九条君に悪いし、私もすっきりしないから......」
「......。」