• テキストサイズ

藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第3章 ♡Story50♡ 転校生は不良生徒


太輔が部屋に来て数分、やっと百合が太輔の存在に気づいた。



「っ太輔!?いつの間に帰ってきてたの!?
ってか、顔赤いけどどしたの?」



「お前の投げた本が命中した。
お前、こんなに本棚散らかして何探してんだよ......」



「っ文集だよ文集!
あ、小5のじゃなくて小1か小2の!」



「......なんでまた?」



「ちょっと、思い出さないといけないことがあるの。
とても、大事なことだから......」



「......大事なこと?」



「うん、今日転校生が来てね?
それでちょっと......」



「......。」
(百合の奴、変にあやふやにさせて......どうしたんだ?)



いつもと少し違う百合の様子に違和感を感じた太輔。



「......あ!やっとあった!見つかった!」



そう思っていると、百合は目的のものを見つけたらしい。



「......俺はリビングに戻るからな。
部屋、ちゃんと片付けろよ。」



「はーい!
よーし、早く九条君を見つけないと!!」



「......。」
(九条って、誰だ?転校生か?)



また疑問だらけになった太輔はひとまず百合の部屋を後にした。









「集合写真が、あったはず......そこに、九条君も写ってるはず......」



百合は集合写真が載っているページを開き、和真らしい男の子を探し始めた。



「.....九条君、髪型だいぶ違うから目とか体のパースで見分けるしかないよね?
徹平さんが、前髪って言ってるのがなんとなくわかるかも(苦笑)」←



百合は再び探し始める。



順々に見ていくと......



「......っ、まさか、この男の子?」



ひとりの男の子に目がいった百合。



「......。」
(この子、鼻が高くて目がくりってして、九条君と似てる......
隣にいるのが、陸だ。そしてふたりの下にいるのが私......)



でも写真だけじゃ、思い出せない......



もっと何か、手がかりがないと......






/ 564ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp