藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第3章 ♡Story50♡ 転校生は不良生徒
前髪野郎が見えなくなった頃、今度はアホ毛を揺らした女の子が校門から出てきた。
「っ徹平さん団司さん!遅くなってすいません(苦笑)」
「いや、想定内だ。」
「っねぇ百合ちゃん!あの前髪とどういう関係なの!?」
恐らくアイツに言ってもまたムカつくこと言われるだけ。
だったら素直でマジ天使な百合ちゃんに聞くのが一番♪
「ま、前髪って......(苦笑)
九条君のことですか?」
「っそう!
アイツに乱暴されてねぇよな!?」
「まさか(笑)
九条君はそんなことしませんよ。」
「だって明らかに前の学校で問題起こした感じじゃん!」
だってどっからどう見ても明らかに不良だし!
「徹平さん、人を見かけだけで判断しちゃだめですよ。」
「っだってぇ......」
「九条君は、私が小1、2の時のクラスメイトだったんです。
私は、まだちゃんと思い出せていないんですけどね(苦笑)」
「っクラス、メート!?」
まさかの想定外回答!
元クラスメイトってどゆこと!?
「はい......だから、帰ったら文集見てみようって思って。
九条君、ずっと私のことを覚えてくれていたみたいだから......ちゃんと、
思い出さないといけないから......」
「そんなに思い入れのある奴なの?あの前髪。」
「思い入れっていうか......私が過去に九条君を助けたとか、
あと......約束、約束も、思い出さないといけないんです。
絶対、思い出すべきなんです......」
「......。」
なんか話聞く限りいい感じの話なんだけど!
でもやっぱ前髪がムカつくってことには変わりはない!
過去のアイツなんて全く知らねぇし......
まさかアイツ、百合ちゃんのこと好きだったりすんのか?
......いやいやそれはねぇ!そんなことあってたまるか!!
百合ちゃんにはちゃーんと藤ヶ谷先生っていう彼氏がいるし、
アイツは女の子とかに興味なさそうだし.....
「......お前、今日はやけに喋るな。
うざい。」
「むっかー!(怒)」
前髪もムカつくけど立花もクソムカつくわ!!(怒)