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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第3章 ♡Story50♡ 転校生は不良生徒


「......。」



「......。」



「......なぁ百合、」



「......ん?」



「っゆっくりでいいから、俺のこと思い出してほしい。
っそれと、あの時にした約束......」



「約束......っ約束って?」



「......今は、言えない。
今言ったら、お前が戸惑うだけだと思うから......俺からは言わない。」



「私が戸惑うって、どういうことなの?
私達、どういう関係だったの?」



「......別に大した関係じゃない。
お前にとって、大人数の中のひとりにすぎない存在だっただろうからな......」



「ぇ......?」



「お前、昔から人気者だったしな。
逆に覚えているほうが、不自然だろ。」



「っ......なんか、ごめんなさい......」



「なんで謝んの?」



「っだって、九条君は覚えてくれていたのに私は......」



「俺はそんなこと気にしてない。
所詮過去のことだし......でもまた、お前と同じクラスになれて、
っ嬉しいって、思ってる......」



和真は顔を少し染めながら視線を逸らす。



「へ?」



「いや、最後のは気にしなくていい......でもドラマ、
俺見てたから......」



「ドラマ、見てくれてたの......?」



「なんかしらねぇけど、いつの間にかテレビつけてた......
女向けのドラマなのに、全然意味わかんねぇけど......」



「でも、嬉しいよ。ドラマ見てくれて......(微笑)
私、少しでも九条君のこと思い出せるように頑張る。
だから、これから仲良くしてくれる?新しい、クラスの仲間として......」



「......俺、特に誰とも仲良しこよしするつもりはなかった。
でもまさか、お前とこんな形で会うとは思わなかった......
俺にとって予想外だったよ......」



「っ......」



「それに、お前と仲良くしてたらいろいろ面倒なことに巻き込まれそうだし。」



「ぅ゛......」
(確かに言われれば......汗)



「俺みたいな不良と仲良くしても、何の得もねぇよ。
だから、必要以上に俺と関わるな。」



「......。」



九条君の顔は、少し怖かった......


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