第3章 ♯2
おじさんは私の手をぐいぐい引っ張って歩いた。
「おじさん、早いっ痛いっ!!」
「もうちょっとだから我慢してね」
「ねぇおじさん、ここはどこ?」
「これから君の家になる場所だよ」
「・・・・・・え??」
意味が分からなかった。否、分かりたくなかった。
自分に危害を及ぼす存在を、知らなかったから。
さっきまで人の良さそうな笑顔に見えていたのに、今は不気味でしかない。
そこでやっと警鐘が鳴った。
「さぁ、おいで」
「やだやだやだやめて!いやだ!!!!」
力いっぱい叫んでもここは地下街で、誰もが誰もに無関心。