第7章 眠
……そこ?
そこが、お気に入りなのか?
ちょ、待てって。
我慢してるけど、結構擽ってェから。
攻められることに、慣れてない場所だから。
ちょ、マジでストップ。
ヤバイってコレ。
何か、出ちゃうって。
「………っ」
オイィィィ!
マジで何か出ちゃったじゃねーかァァァ!
恥ずかしいじゃねーかァァァ!
オッサン、我慢できなかったじゃねーかァァァ!
俺の髪の毛を触りたいって言ったよね?
俺は、それを了承したけど。
そこは違うぞ。
毛が生えてない場所だな。
生え際に近いけど。
ちょっと、間違ってるだろ。
後ろから触れられて。
目を開けても見えない、この状況が。
背徳感なのか羞恥心なのか、判らねェ。
触れそうで触れない感じが。
焦らされてるみてェな感じが。
マジヤバい。
次に出たら、何て言い訳すればいいわけェ?
あれ?
ダジャレか、コレ。
え、何?
そこから、いい香りがすんの?
そこが一番いい場所なの?
そこだけ執拗に攻め立てて。
そろそろ正体、掴めそうか?