• テキストサイズ

糖分過剰摂取症候群【銀魂】

第30章 探


「客じゃねェなら、着替えなきゃ良かったわ」

四人が去った後の玄関に視線を向けて。
溜息混じりの愚痴が溢れる。
すっかり目も覚めちまって。
もう一度、着替えるのは億劫だ。
まだヒリヒリ痛む、頬を撫でて。
溜息を一つ。

「アイツ等、何だったの?」

意味解んねーし。
あんだけ見たり触ったりしたがったくせに。
怒って帰っちまうなら。
最初から来んなって。
それとも、猫に負けたと思い知ったか?

「猫、無事か?」

開いた襖から顔を覗かせて。
怯えて隠れたと思われる猫に、声を掛ける。
落とした視線の、その先に。

俺の着物にくるまるモノ。




アレ?


ナニコレ、ヤダコレ。



最低と頬を打たれたのも。

許さないと、吐き捨てられたのも。

悦ばせてあげられると、言われたのも。

視線を合わせてもらえないのも。




コレが原因?




被った着物の裾から、白い足。

襟元から、白い肩。

覗く背中も。

全部、素肌晒して。

見方を変えたら。

事後みたいな絵面。



つーか、間違いなく。

朱里ちゃんだよね!?

さっきまで、そこに。

黒猫が、居たはずなんだけど?

/ 249ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp