第8章 おまけ②~Moonlight Lovers~
「えっ…それであの文献見てたの?」
ルイのひきつった顔が突き刺さる。
二人で近くのソファに座り、
昨日レオから言われた
“女の子が上になる”ことについて
相談していた。
「だ、だって他に知る術が
ないんだもん…!」
「スマホとかは?」
「私用のは
ジルに預かられちゃってるし、
プリンセス専用のは
ジルの検閲が入りそうだし…」
「ジル…ね。…プリンセスも大変だね。」
「でしょ…。
だから…もしよかったら
助言頂けないでしょうか…」
ルイはフッと笑うと
「いいよ。」と返した。