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【100プリ】瞳に映して

第5章 教えて…


「ここは…」

教会とそれに併設された孤児院。

「来いよ。」

そういってシドは
孤児院の庭へと入っていく。


「あっシドだー!」

「シドー!」

わらわらと子どもたちが寄ってくる。

「お前ら俺がいない間イイ子にしてたか?」

「当たり前だろー
シドこそ悪いことしなかったか?」

「あ?
どうだっかな…
悪いことしすぎて
お前らには言えねぇな。」

からかうように子どもたちと話す。

そのとき…

「ねぇねぇ…」

一人の女の子がアヤセに寄ってきた。

「プリンセスだよね?」

キラキラとした憧れの眼差しは
純粋以外の何者でもない。

アヤセはしゃがんで答える。

「うん、そうだよ。こんにちは。」

「わぁ本物だ…!
シドがね、
いつか連れて来てくれるって
約束してくれてたの。」

満面の笑みで話す少女がとにかくかわいい。

そのときひょいとシドが
その少女を抱き上げた。

「ちゃんと約束守ってやっただろ?」

「うん!
でももう一つの約束は破ったよ。」

ムッとしながら少女は話す。

「あ?もう一つの約束?」

「そう!私を恋人にするって約束!」

かわいらしい怒り方に思わず笑みがこぼれる。

「ああ…そんなこともあったな。」

「なのにプリンセスを恋人に
しちゃったんでしょ?」

「ったく、女ってのはちいせぇときから
こんなませてんのか?」

かわいらしい女の子の言葉と
たじろぐシドに、思わず笑ってしまう。

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