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【100プリ】瞳に映して

第5章 教えて…


数日後ー。

「ハワード邸じゃなくてどこにいくつもりなの?」

「着いてからのお楽しみ、だな。」

「そう…。」

シドの車に乗って
そんな会話をしながら思い出すのは
誕生日のときのベッドでの会話。




たわいもない会話を続けていると…

「そういやお前、今度の休みはいつなんだよ。」

「!」

デートの約束。

「あ、あさって!!」

すれ違いの続いた最近を思い出し、
思わず声が大きくなる。

「んなでけぇ声出さなくても充分聞こえる。」

笑いながら返された。

「で、どっか行きてぇとこは?」

「え…」

しばらく考えた出てきた場所は…

「ハワード邸!!」

「あ?ルイに会いてぇのかよ。」

少しムッとするシドに慌てて理由を話す。

「ちっ違うの!

あのね、今回オムライス作るとき、
シドの過去に触れていって、
改めて私シドのこと
何も知らないなぁって思って…。

何故かルイに嫉妬しちゃったくらいで…

だからシドが昔、
家庭教師していた
ルイのおうちに行って
シドの昔のこと少しでも知りたかったの…。」

「…なるほどな、それでハワード邸ねぇ。」

「だめ?」

しばらく考えたシドは口を開く。

「なら、もっといいとこ
連れていってやるよ。」

「もっといいとこ?」

「ああ。だからあさっては絶対開けとけよ?」

念を押すように投げ掛けられた言葉は
すれ違い気味だった
最近の出来事を思い出させる。

「うん!絶対開けとく!!
あさってはたくさんおしゃれしていく!!」

「んな必死になるなよ。
まぁ楽しみにしといてやる。」

優しく笑いながらアヤセの
頭をくしゃりと撫でた。




車に揺られながら撫でられた感触を思い出す。

(どこに行くんだろう…)

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