• テキストサイズ

好きなだけじゃダメなのか

第3章 秘密


ハビル様の衣。
ハビル様にもらった靴。
ハビル様からの手紙。

ハビル様の香り。

私の部屋はハビル様で溢れている。
あんな風に憎まれ口を叩けるのは、
幼い頃から一緒にいたから。
いつでも隣にいてくれたから。
恋とは違うのかもしれないけれど
私はあの人を慕っていたし、
あの人も私を愛してくれていた。

それはちゃんとわかっている。
なのになぜ。

こんなときに顔が浮かんでしまうの。


レオン王子の顔が。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp