第3章 ヴァリアーでの初任務
(…5分経った…よしっ!!)
深呼吸をして、屋敷に向かった。
みんなはいない。1人で頑張らないと…
…………
入口には男の人が2人。
きっとパーティの招待状を確認してるんだ…
「失礼ですが、招待状をお見せ下さい。」
イタリア語でそう聞かれた。
『はい…』
偽物の招待状を手渡す。
大丈夫…ヴァリアーが作ったものなら…
ドキドキと胸がうるさい。
もしバレたら…
「……どうぞごゆっくり。」
お兄さんは少し笑って招待状を返してくれた。
いっきに体の力が抜ける。
『ありがとう。』
そう一声かけ、屋敷に足を踏み入れた。
『う、わぁ…』
(すごい…!!)
パーティとか来たのはじめてだけど…
こんな感じなんだ。
屋敷も広いなぁ…
でもヴァリアーも負けてないね。
(あ、いけない…ルッスに田舎丸出しな顔したらダメって言われてた…)
ふーっと深呼吸し、ルッスに習ったことを思い出す。
歩き方…手の位置…ふるまい方…
ファン・ビートさんはどこ…?まだ来てないのかな…
「…そこのお嬢さん。」
日本語でそう話しかけられた。
そして腰にはガッチリと腕が回されている。
『…な、なにか御用でしょうか…?』
殴り飛ばしたい気持ちを抑えて、笑顔でそう答えた。
「あぁやっぱりジャッポーネの子だね。
綺麗な黒髪と、立ち振る舞いがとても素敵なだったからそうだと思ったんだ。」
『とても流暢に日本語をお話になられるのですね…』
「褒めていただき光栄だなぁ。
これでも、ナルフォースファミリーの幹部なんだ。どうだい?これから僕と熱い夜を過ごしたりなんて…」
ススっと腰に回された手が動いた。
『それはとても魅力的なお誘いですが…
私もう少しパーティを楽しみたいのです…その後でもよろしくて?』
「そうかい?
それじゃあパーティが終わったら屋敷の前のところで待ってるよ…」
耳元で囁かれて手の甲にキスされた。
(……ムリっっっっ!!!!!!!!!!)
もう限界です。