第3章 ヴァリアーでの初任務
「…てめぇら明日の12時までには各自支度を済ませておけぇ…遅れたらたたっ斬る…」
「「「「『はーい…』」」」」
スクアーロさんにそう返事をして、食事という名の戦場から立ち去った。
…………
『…あっれ~?おかしいな…』
さっきから部屋へ帰ろうと歩いているのに部屋につかない。
『なんでだろう…』
「てめぇがアホだからだぁ…」
『っわ!スクアーロさん…!!』
背後からいきなり声をかけられたので少し驚いた。
「これくらいの気配もわからねぇんじゃ、まだまだだなぁ、ガキ。」
『す、すみません…』
「まぁいい。ほら、部屋まで行くぞ。」
『あ、待って!』
そう言ってスクアーロさんの後を追った。
「…そういやてめぇ、明日のドレスは決めてあんのか?」
『えっと…ルッスが用意してくれるらしくて…』
「…自分の部屋にあるやつは着ねぇのかぁ?もったいねぇ…いいやつなのによ。」
『私の部屋にある…?』
ドレス…?あったっけ…そんなもの…
「あぁ?知らねぇのか…確か部屋に…
おい、上がらせろ。」
『は、はい…どうぞ…』
私の部屋まで来たスクアーロさんはズカズカと部屋に入っていった。
「…確かここに…ほら、あるじゃねぇかぁ!!」
そう言った彼の手には青いドレスが。
『ほ、ほんとだ…いつもはそっちのクローゼット使わないから…気づかなかった…』
「…ったく、明日はこれを着てけぇ…いいな?」
『え?でもルッスが…』
「俺から言っておく。それならいいだろ?」
彼はドレスを乱暴に私に押し付けた。
『…わ、わかりました…!』
素直に返事をすると、スクアーロさんは優しく笑った。
「おう、じゃ明日遅れるなぁ…!!」
『はい!おやすみなさい!』
パタン…とドアがしまる音がした。
(…ん?ていうかなんでスクアーロさんはドレスがあのクローゼットに入ってるって知ってたんだろう…)
そんな疑問を少し抱いた。