第2章 一松 ~SMのスイッチがある弟に看病されまして。~
『…まぁ、いいわ。そのタオル早くくれる?』
カチッ…
『…へ?』
カチッってなに、カチッって…
『ま、まさか…』
一松を見てみると、
「……」
タオルをもってにたぁっと不気味に笑う一松がいました
「…そのくれる?ってさ、その姉さんの人に頼む態度可笑しくない?」
やってしまったぁぁぁあ!!と、とりあえず謝ってみた。
『ご、ごめんなさい…』
「ごめんなさいぃ?…なに、それで許してくれるなんて思ってんの?」
一松は私の耳元まで近付いてきた、そして
「ねえ、姉さん…?」
と耳に呟かれた。その時全身がぞくぞくと震えた。
『うぁ…っ…!?』
「ひひっ…姉さん、この冷たいタオル、欲しい?」
『ほ、欲しいです…』
一松のSは他の兄弟が風邪ひいた時ぶりだわ…。
…で、結局みんな風邪ひいちゃって最終的には私が看病したんだけどね…大変だったわ。おそ松が抱き着いたりとか、カラ松は何かと心配してくれるし…うん、優しい
「…クソ松の事優しいとか思ってたでしょ?」
『ぇ…や、優しいとか思って…』
「…声に出てた」
えぇっ…!?嘘おおっ…!?
『…すみませんでした。一松様…』
「ひひひひっ…姉さんやっぱ可愛いよね、攻められてる時…
なんというかさ…もっとイジメたいというか…俺の中にあるS心が疼くというか…?ひひっ…」
『……早く下さい…』
熱が上がるから…!早く!早くちょうだい!
「えー?どうしようかな…?ひひ…あ、そうだ。俺の言ったこと真似してよ…?」
どうしましょう…嫌な予感だけどここは素直に「はい」って言わないともっと酷いからねえ…
『…はい』
…仕方ないわよね。うん
「ひひ…一松様ァ!その冷たい冷たいタオルを雌豚の私に下さぁい!」
あ、やばい、嫌な予感的中したわ…
『一松様ぁ!その冷たい冷たいタオルを雌豚の私に下さぁい…!』
ど、どうしましょう…っ…
「早く、早く下さぁい!」
ぞくぞくする…
『早く、早く下さぁい…!』
やばい…、本当に、変な感じする…
「もう我慢出来ません!一松様ぁ!」
『もう…我慢出来ません…!一松様…!』
私は耐えきれず、一松の腰に抱き着いてしまった。