第1章 秋来にけり耳を訪ねて枕の風
『銀時!その声は銀時ではないか!随分と久しぶりだ。生きていたのだな、良かった。してここの社長とは銀時のことだったか!』
頭を咥えたままの定春ごと声のする方へ走る。
「え?何?こもってて何言ってんのかわかんねえよ。新八これ客か?」
『銀時!主まさか私を忘れたとは言うまいな!?苦楽をともにした兄妹ではないか!私は悲しいぞ』
「え?なんだって?ぬか漬けは割って食べるのがうまいだって?ぬか漬けを割るってなんだ割るって。」
「定春ぅ〜、め!め!口あけるアル!」
ようやく解放される吾妻
『おや、停電は直りましたか。
....して銀時。私を忘れるとは何事かと聞いておるのだ。』
「オイオイ、大事な妹分を忘れるわきゃねーだろ。吾妻〜、久しぶりだな」