第17章 アルマトマンの記憶 ~存在意義~
シバ『運命って。そんなの・・・なぜ恨む必要があるの?』
ダビデ『人々の運命は全て決まっているからだ。』
明日、事故で死ぬ人
明日、戦争に行くもの
明日、殺されるのも・・・全て決まっているとダビデは言う。
人間や生き物は皆、神の奴隷。そういっていた。
ダビデ『私はそんな運命に絶望した。だから神を殺し秩序のない世界を作るのだ。そうすれば我々は神の奴隷から奪還できる。』
しかし、神をどうやって殺す?
シバ『神様は目には見えない。一体どうやって殺すと言うの?』
シバの問いにダビデは答えてくれなかった。だがシバは考えた。殺す方法を知ることで世界を救う方法も知ることができるのではないかと予想した。
ダビデ『ソロモンや異種族の奴等に邪魔されるのは厄介だ、だから神の子を利用した。それに私に杖を向けたお前もこの世界の“汚物”にすぎない』
ダビデはシバに杖を向けた。そして魔法を繰り出した。
ダビデ『突風[アスファル・リーフ]』
ビゥォォォーーーーンと音をたて突風というのにシバの体は浮き上がり吹き飛ばされた。
シバ『っう!!・・・まだ、皆の役にたつんだから』