第15章 アルマトランの記憶
大聖堂府の周りを探すことおよそ2時間が経った。
ソロモン『・・・・・何かあったか?』
アルバ『坊っちゃん!これ、杖です。恐らく教会の杖ではないと思う。』
そういってアルバはソロモンに金色に輝く杖を渡した。
3つの柱のような真ん中に赤い宝石がついており杖を握る部分にはふわふわの羽のような生地が巻き付いている。
ウーゴ『それ、どこにあったの?』
アルバ『あそこ、結構爆発で足場が乱れていたけれどそこの隙間に挟まっていたのよ。』
アルバの案内で杖を見つけた所へ向かった。
ソロモン『確かに足場が乱れてて危険だな。グヌードに使われている子供の杖かな、・・・・・・・ん?』
ウーゴ『・・・・・っあ、何かいる。』
ウーゴは岩の所へ行き小さな岩の間を覗いた。
ウーゴ『っえ?な、これって』
アルバ『何でもいい、ひっこぬいて』
アルバに言われた通り岩の間に手を突っ込み力いっぱい引いた。
ウーゴ『うぐぐぐぐ!!!か!固い』
???『くぅ~~ん!!』
謎の泣き声がウーゴとアルバに聞こえた。
アルバ『ちょ、ちょっと待ってウーゴ、それ生き物じゃないかしら?私がやるわ』
そういってアルバに交代した。
アルバ『うぅ、足が引っ掛かってる。ここを・・・・・よし、とれた!』
アルバの手には小さな生き物がいた。