第13章 暗黒点。~世界を守る戦い~
シェヘラザードとアラジン達はマグノシュタットとレーム帝国の間、つまり中立地点に船を用意してそこで話をしていた。
シェヘラザード『ここは中立地点。だから安心して話せるわ。』
アラジン『それにしても、アリババ君がいきなり来ちゃって、びっくりしたよ!』
アリババ『俺の方がビックリしたぜ!なんかお前戦ってるしムーさん、ギンピカになってるし』
アラジンとアリババは久しぶりの再開に騒いでいた。
シュウ『・・・・・ふふ、楽しそうだね。二人とも。』
アリババ『って!シュウ、お前もな!!シンドリアを出たあの日以来なんだし、1年半は経ってるぜ』
アリババが変わっていないことにシュウやアラジンは少しバカにするように笑っていた。
シュウ『それより、ここにいるのは昔話をするためじゃないんじゃない?二人とも。』
シュウの一言にアラジンとアリババは素に戻ったかのようにシェヘラザードの方を向いて二人で少し照れながら笑っていた。
シェヘラザードもそんな光景が懐かしかったのか口に手を当てて少しクスクスと笑った。
懐かしい話が終わったところでアラジンはシェヘラザードが気になっている内容に話を変えた。
シェヘラザード『私は開戦の間に彼に聞いたわ、今戦争をすることで世界は滅んでしまう、そんな話を聞いたからなの。だから私はその話を聞きたいの』
深刻な空気だがアリババも聞きたがっているし、アラジンはあの世界の話をすることにした。
シュウ『その前に一ついいかい?僕は少しシェヘラザードさんの事が知りたい。』