第11章 新たな仲間と戦いの火種。
ー次の日ー
大聖堂府。
アラジン『スフィントス君、ティトス君大丈夫だったかい?』
スフィントス『あぁ、丁寧にご治療されちまったよ。』
二人共、すっかり怪我も治って元気そうだった。アラジンは朝早くティトス達に知らせたのだ。
アラジンにはここに来るよりも夜中の事が一番気になっていたのだ。
アラジン『それじゃ君とソロモン王で二重人格になってしまうんじゃないのかい?』
シュウ『二重人格なのは、僕だけじゃないんだよ。アラジン、』
アラジン『どういうことだい?シュウの他にも二重人格の人がいるっていうのかい?』
シュウ『そうさ、そいつの名はシンドバット。そしてシンドバットのもう一人が僕の・・・・・・・・大嫌いな奴さ。』
黙り混むアラジンにスフィントスがアラジンの肩を叩いた。アラジンは素に戻ったかのように返事をした。
すると、大聖堂府にモガメットが入ってきた。
生徒『が、学長直々に壇上に上がるなんて。』
生徒『一体、何が始まるの?』
モガメット『若き魔導士達よ。君たちは己が何者なのかを知っているかね?君たちにも大切な友人がいるだろう。愛する家族や恩人・・・だが、その誰とも自分は違う存在なのだと、悲しく思ったことはないか?』
モガメットの問いにアラジンは何かを思い出すような驚きの顔を見せた。
モガメット『今、諸君に明かそう。我々魔導士という存在が一体何故この世界に生み出されたのかを。』