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姫様は守護者の末裔なり

第1章 王女誕生


……ここは、どこだ………。


「よくやった、タハミーネ」


タハ、ミーネ……?

どこかで、聞いたことがあるような……?


「あぁ……、愛しい我が子。名はライナ」


んん?愛しい我が子?

それって私のことがですか?

名前一緒だし………。


「ライナ。良い名だ。だが、女では王位継承権はない」


王位継承権……?

それって、次の王となる権利を持つ人の事だよね……?

何で私……?


「それは仕方ありません。この子には、次期王を支える役割をもってもらいましょう」


次期王を支える、だと?

一体何がどうなってるんだ………。


……とりあえず、状況整理だ。

何故か目が開けれないから真っ暗で、ここがどこかもわからない。

回りの人の話を聞いている限り、私の母親?らしき人、タハミーネがいる。

そして、ここにいる人達は王族関係の人。

………どう考えても日本じゃない。

日本には天皇陛下はいるけど、王とかそんなんじゃないし……。

それによくよく聞いたら、この人達が喋っている言語、日本語じゃない。

英語でもないな……。

てことは、外国かな……?

でもでも、タハミーネって名前、どこかで聞いたことがある気が…………。


コンコン

「アンドラゴラス王弟殿下、陛下がお呼びです」


あ、アンドラゴラス王弟殿下??


「わかった。タハミーネ、行ってくる。お前はもう休め」

「わかりました」


ちょ、ちょい待て……。

アンドラゴラスって言ったら、アンドラゴラス陛下の事!?

あの“アルスラーン戦記”に出てくる奴かよ!!

これはつまり………、“転生トリップ”ってことかよ!!?

で、でも、そうすると納得できることがある。

いきなり目が開けれくなったのは、赤ん坊に戻ってしまったから。

今は回りの状況から考えて、まだ生まれたてだよね…。

そして言語。

“アルスラーン戦記”の舞台のモデルは確か……、“ペルシャ”。

話されている言語は“ペルシア語”。

確かに、彼らが話しているのは“ペルシア語”と思われる。


…………色々整理はしてみたけど、何故自分がここにいるかはわからない……。

確か、自分の部屋のベッドで寝たはずなんだけどな~………。
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