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If...

第42章 里抜け


ナ「おめーのこと信じてたのに見損なったぜ。
シカマル 表へ出ろ!!」

キ「いや、出れねーんだよ!バカ!
だからこういう話になってんだ。」


俺の後ろではナルトとキバが漫才のようなやり取りをしているが、俺は、それに構わず目をつむった。


「皆 少し黙ってろ。」

思考し始めた俺にチョウジのどすの聞いた声が聞こえた。

少しして、俺は思考がまとまり目を開けた。

「 ネジ…悪いが残ったチャクラでお前の後ろとチョウジの後ろ側の壁のチャクラをよく観察してくれ。」

俺が小声でネジにそう告げると、ネジも小声でわかったと返してきた。

「シカマル!てめーは黙ってろ!!」

ナルトはまだ先程の俺の言葉に怒っているようでそう言うと睨んで来た。


「黙るのはお前だ、ドベ。

気付かないのか?」

その時、以外にもサスケがナルトをいさめる。

「シカマルがみんなを集めた時言ってたことを思い出せ!」

サスケの言葉にまだ反発しようとしたナルトを、今度はチョウジがたしなめた。

ナルトはチョウジの言葉に何かを理解したのか大人しくなった。



「なるほど…あそこか」

壁を観察していたネジが呟いた。

キバとナルトは訳が分かっていないようで疑問の表情を浮かべている。

「ネジ、そこを苦無で狙って投げてくれ。

チョウジ、準備出来てるか!?」


俺の問にチョウジは印を組ながらOKと答える。

「どういうことだってばよ!?」

ナルトが訳が分からないと言ったように声をあげる。


「この壁にはチャクラが張り巡らされている…だが、何処かにチャクラの薄くなっているポイントがあるとアイツは推測した。

だからさっきの会話でアイツは敵の位置を確かめたんだろうよ…
敵と最も離れた壁がチャクラが薄いだろうと想定してな。」

サスケはめんどくさそうにだが、律儀にナルトに説明していた。
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