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第42章 里抜け


「くそ!」

俺は土でできたドームの様なものに閉じ込められ思わずそう言った。

「だせー!こんちくしょー!」

ナルトは土壁を叩きながら叫んでいる。

「退いてろ!ナルト!


通牙!!」

キバが壁に攻撃したが、壁は傷付いた側から修復されていった。

「出せー!!」

ナルトは相変わらず壁に向かって叫んでいる。

「こ…これは…」

そんな中、ネジが白眼を発動させて呟いた。

「なんだ…どうした?」

俺がそう聞くと、ネジは自分の両手を見ながら嫌な情報をつげた。

「マズイぞ…
チャクラがどんどん吸い取られている…」


ネジの言葉通り、俺たちは体の力が抜けて地面に膝をついた。


その時、キバが赤丸と共に壁の四方に攻撃をした。
だが、やはり壁は崩れることはなく、削られたところがもとに戻っていく。


「……!」


(治るスピードが場所によって違う?)


俺はキバの攻撃でその事に気付く。


「おい!聞いてくれ!
あんた達のリーダーと話がしたい!!」

俺は、術の外にまで聞こえるよう、大声でそう言った。


「オレたちはもうルミを追わない!
だからここから出してくれ!!」

俺がそう言うと、キバとナルトが驚いた顔で俺をみた。

サスケとネジは相変わらず無表情で、チョウジだけが俺を信じていると言った様子だった。

キ「………オイ…」


ナ「!?

シカマル、お前 何言ってんだ…」

ナルトとキバは唖然としている。


「…仲間割れか?
面白い…が、お前達は俺の餌だ。
出す訳にはいかんなァ」

外から敵の声が聞こえて来た。

「…なら……一人だけでいい

オレだけでも逃がしてくれ。
こんな争い…もうめんどくせーや。」

俺は、壁に向かってそう言った。

「てめー!!自分が何言ってか分かってんのか!!」

俺の言葉にキバが激昂して叫ぶ。

外では敵がそれを聞いて笑っていた。


「死の際に追いやられた時、人間の本性は表れる…
お前のような愚か者に隊の命を預かる資格は無い。

大層なゲスヤローだ。」

敵はそう言って、もちろん俺の交渉には応じなかった。

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