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第42章 里抜け


「起爆札……他に五ヶ所あるな……

この形は結界法陣だ。」

俺の視線の先を確認したネジがそう言った。

「トラップ忍術の一種だ。
敵がその札で囲った陣内に入った途端発動する時間差の罠…
高等忍術……ってオヤジに読まされた本に書いてたな。」

俺たちは仕方なくその場を離れ回り道をした。



「……ったく、さっきからトラップだらけじゃねーか」

回り道をしてから、徐々にトラップが増えていた。
キバはトラップを回避しながらぼやいている。

「おいナルト、お前の足下ワイヤーあんぞ。
引っかかんなよォ!」

ワイヤーを発見したキバはナルトに注意した。
ナルトはその言葉に、ワイヤーをまたごうとした。


「待て!ナルト!!」

俺は、ナルトがまたいだワイヤーの先にもう一本、更に見えにくいワイヤーがあることを確認して叫んだ。

だが、ナルトはすでに一歩を踏み出していて止まれなかった。

"ピタ"

「……影真似の術ギリギリ間に合ったぜ……」

俺は、チョウジのマフラーを掴んでバランスを取りながら、ナルトに自分と同じ動きをさせる術をかけた。

ナルトと俺の影が繋がり、俺たちは同じ格好で止まっていた。




「ナルトォ!気ィ付けろつったろ!!」

無事罠を回避した俺はナルトを注意した。



「やけに手の込んだトラップだな……
……つーことは……」

俺はナルトを注意したあと、そう呟いた。


「休んでるな……手傷でも負ったか……それとも罠か……」

俺の呟きを拾ったネジがそう言った。

ネジは白眼を使い辺りの状況を把握する。

「捕まえた。」

ネジの言葉に、俺たちは作戦を立てると二手に分かれ行動を開始した。
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