第42章 里抜け
「……うちはの血を狙っていた大蛇丸に誘われてルミは里を抜けたようだ。」
五代目はそう言ったあと鋭い目付きになった。
「シカマル、お前を呼んだのはその、うちはルミの奪還任務についてもらうためだ!」
五代目がそう言うと、サスケが俺を見た。
「ちょい待ってくださいよ!
そんな任務、中忍になったばかりの俺が……?
それに、流の変化解いた姿なんて見たことないんすけど。」
俺がそう言うと五代目はため息をついた。
「そこにいるサスケがわかっている。それと……サスケ、写真は?」
五代目の言葉にサスケが写真を取り出した。
「……7、8年ほど前のものらしいが……ほれ。」
五代目に渡された写真を俺は覗き込んだ。
そこには、おそらく幼いサスケ、そして髪の長い女児が映っていた。
「……ここに映ってるのがうちはルミっすか? 」
俺が聞くと五代目が頷いた。
「シカマル、これから30分以内にお前が優秀だと思う下忍を集めるだけ集めて里を出ろ!
……サスケも一緒にな。」
五代目の言葉にサスケは黙って火影室を出ていく。
「めんどくせー……けど、知ってる奴のことだけに放っとけねーしな
ま……なるようになるっスよ」
そう言って俺も部屋を出て行こうとする。
「……一人……私の推薦したい奴がいるんだが……」
そう言った五代目の推薦したい奴は以外な奴だった。