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If...

第42章 里抜け


sideーサスケー


「おい起きろ!こんなところで寝てっと風邪引くぞ!」


俺は誰かの声で目が覚めた。


「……ルミっ!!」

急いで飛び起きるとさっきまで夜だったはずが、もう朝になっていた。

(クソッ、気を失っていたか……)

俺が唇を噛んでいると、俺を起こした男が不思議そうに見下ろしていた。

俺はそんな男を無視して火影の元に急いだ。







"バンッ"


ノックもせずに扉を開け部屋に入る。


「なっ、なんだ!?」

火影は慌てたように机から顔を上げた。
その頬には机の後がついていて、つい先程まで寝ていたことが容易にわかった。


「……何かあったのか?」

火影は俺の様子にただ事ではないと気付いたようでそう言った。


「……昨日の夜……流が、いや……うちはルミが里を抜けた。」

俺がそう言うと火影の目が見開かれた。


「……そんな様子何処にも……」

呟く火影に、俺は昨日の夜のことを話した。

「……そうか……」

火影はそう言うと手を組んで顎を乗せる。


「……どうかしたんですか?」

ちょうどその時、俺を起こした男が火影室に入って来た。

「……コテツ、イズモ。ちょうどいい。

お前ら、奈良のところの息子を呼んできてくれ。」

火影がそう言うと、男はもう一人の連れと顔を見合せ部屋を出て行った。

「サスケ、お前はルミの写真は持っているか?」

火影の問に、幼い頃のなら、と俺は答える。

「……では、お前はそれを持って来てくれ。」

火影の言葉に、俺は頷くとその場を去った。

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