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If...

第41章 別れの前に……


「流、今日はありがとう!
荷物まで持ってくれて……楽しかったわ!」

サクラは家の前でそう言うと手を振ってから中に入っていった。

私はサクラを見送って再びあるきだす。

(……後、紅班に会えば同期は全員か……)

私は午後の里を歩きながら、ヒナタの気配を探った。

(……里にいない……任務かな?)

私はヒナタと同じ班のシノとキバの気配も探ったが里にはいなかった。

(……仕方ないか……)

私は諦めると三代目の元に向かった。










『……三代目、お久しぶりです。』

私は火影を引退して、孫と暮らす三代目の元に姿を表した。

「……流か……」

三代目は、まわりに人がいるため、私をそう呼んだ。


『……今日はあの任務のことで参りました。』

私がそう言うと三代目は驚いた後、そうか、と頷いた。

「……いよいよなのか?」

三代目の言葉に私は頷いた。

「……では、綱手、五代目火影にも任務について知らせておこう。」

三代目がそう言った。
だが、私はそれを止めた。

『……三代目、この任務のことは綱手様には内緒にしてください。
……考えがあるんです。』

私がそう言うと三代目は少し迷ったようだったが頷いてくれた。

『……では、今晩里を出ます。』

私がそう言うと三代目は悲しそうな顔になった。

「……すまぬ、ルミ……ワシの力がなかったばかりにお主に苦労をかける……」

三代目の言葉に私は微笑んだ。

『……三代目、これは私が望んだ最善の方法なんです。
これ以上悲しむ人を作らないための……
だから三代目も悲しまないでください!』

私がそう言うと三代目は目を見張った。

三(……お主は、他人の幸せのために自分は苦しむことを選ぶのか……)

私は三代目に挨拶をするとその場を去った。
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