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If...

第41章 別れの前に……


「……確かに。
流は誰にでも同じように接してたしな。」


シカマルがアカデミー時代を思い出しながらそう言った。

(……確かに。当たり障りないようにしてただけだけど。)

私は心の中でそう呟く。

『……でも、俺なんかよりシカマルの方がモテそうだけどな、頭いし しっかりしてるし……』

私がそう言うと、イノが信じられないと言った顔をする。

「……はぁ?何言ってんだよ?」

シカマルも眉を寄せてそう言う。
チョウジだけが私の意見に賛成してくれたようで頷いていた。

「……流、シカマルはアカデミーのテストでしたから数えたらナルトの次よ?」


サクラが、知らなかったのかとばかりにそう言う。


『……ハハハ、知ってる。

でもそれ、答え分かるのにめんどくさがってやらなかっただけじゃないのか?』

私がシカマルにそう言うと、イノとサクラは驚いた顔をする。


「…………面倒臭ぇな……」

シカマルは渋い顔をしてそう言った。


『……そう言うなよ!


……でも、シカマルにはまた迷惑かけるなぁ。』

私がそう言った後半はほぼ独り言だった。

だが、シカマルはそれを聞き逃さず、眉をひそめる。

ちょうどその時、注文していたものが運ばれてきて、私たちはそれぞれ品を頬張った。


「……チョウジ、本当に遠慮ないな……」

シカマルはチョウジの前に団子やお汁粉、白玉などが並べられるのを見てそう言った。


『…見ていて気持ちのいい食べっぷりだよな!』

私はチョウジを見てそう言った。

「……でも、ちょっと食べ過ぎじゃぁ……」


サクラが団子を頬張るチョウジを見てそう言う。

『…まぁ、食べな過ぎよりはいいだろ!』

私はそう言うと笑って、自分も餡蜜を食べた。

「……でも、食べ物に対する意欲を修行でも見せて欲しいわ!」

何気なしに言ったイノの言葉に、チョウジが暗い顔になった。

『……それじゃ、シカマルも面倒臭いって言ってないで修行頑張らないとだな!

……でも、二人ともやるときはやるだろ?
シカマルはしっかりしてるし、チョウジは仲間思いのいいやつだ……戦うべきところではしっかりやってくれそうだ。』

私がにっこりそう言うと、その場にいた全員が驚いた。

「……ありがと、流」

チョウジはそう言うと笑顔に戻った。
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