第41章 別れの前に……
『……ハハハ、そうだな……。
……でも、色々あったよなぁ…。』
私がしみじみそう言うと、ナルトはニカット笑う。
「これからはもっと色々あるってばよ!
オレってば、これからスゲー活躍してやっから流も良く見とけよな!」
ナルトは笑顔のままそう言った。
『……期待してる。』
私が微笑んでそう返すと、ナルトは一瞬驚いたあと、再び笑顔なった。
『……ナルト、俺は用事があるからまたな!
修行がんばれよ!』
私は第三演習場で思いがけずナルトと会って、満足してその場をさる。
(……サクラに合いに行こう)
私は次の目的を決め歩き出した。
『……サクラ~。』
私はサクラの家に向かう途中でサクラ本人を見つけて駆け寄った。
『……よっ、サクラ!』
私が声をかけるとサクラが振り向いた。
「流!」
サクラが声を上げる。
『何してたんだ?買い物?』
私はサクラの両手に提げられた買い物袋を見てそう言った。
「親に買い物頼まれちゃって……」
サクラはそう言って買い物袋を掲げる。
『……サクラ、急いでる?
時間あったら、奢るから一緒に甘栗甘でも行かないか?』
私がそう言うとサクラは一瞬迷って直ぐに承諾した。
「……流の奢りならいいわよ!
急いでないし……」
サク(……流は私に気があるのかしら……?シャンナロー!!)
『……じゃ、行こうぜ!』
私はそう言うと、サクラの手から荷物を奪い歩き出す。
「えっ?流?」
サクラは私が荷物を持ったことに驚く。
『…女の子に重いもの持たせられないだろ?』
私は自分が女なのを棚にあげてそう言った。
「……ありがと。」
そう言ったサクラの頬は少し朱がさしていた。