第38章 第7班再始動!
「やっとついたってばよー!」
ようやく船が港に着くと、ナルトがはしゃいで船から降りた。
「……ナルト、落ち着け……今から話し合いだ!」
カカシがはしゃぐナルトをたしなめ、私は小さな部屋に集まった。
そこには、私達7班の他に映画の監督、プロデューサー、三太夫がいた。
そこで、三太夫の話が始まる。
ナルトは小雪を姫様という三太夫に、雪絵がお姫様なのは映画の中だけだと言って笑った。
「……いや、本物のお姫様なんだよ……
女優、富士風雪絵とは仮の名……本当はこの雪の国のお世継ぎ、風花小雪姫様なんだよ。」
だが、カカシのその一言にナルト、サクラ、サスケが驚いた。
そのあと、三太夫は小雪の父親である早雪が、小雪の叔父であるドトウに殺され雪の国が乗っ取られたとはなした。
「……姫様を見つけたとき、どんなに嬉しかったことか……よくぞ生きていてくださったと……」
三太夫はそう言うと涙を流した。
「……あの時死んでいれば良かったのよ。」
その時、部屋の入り口に現れた小雪がそう言った。
三太夫やナルトは弾かれたように小雪の方を見る。
「そんなことおっしゃらないでください!
私達にとって姫様が生きておられたことは何よりの希望なのです!」
三太夫はそう言うとすがるように小雪を見た。