第38章 第7班再始動!
『熔遁、灼熱蛇<シャクネツダ>』
私の口から、オレンジ色の蛇を模した溶岩が吐き出される。
敵の術が、蒸発するのを見た私は、小雪を抱いたまま瞬身を使い船まで連れて言った。
『あ、カカシ、やっぱり氷遁使ってる…………』
船に戻ると、カカシがかコピーした一角白鯨の術がナダレの一角白鯨の術とぶつかり合うのが見えた。
そのあと、直ぐにカカシ達が船に戻ってきた。
私達は、術の影響で激しく揺れる船の中で、取り敢えず一息ついた。
私は小雪を寝かせるとナルトたちのもとに向かった。
「ルミ、お前、富士風雪絵が本当は風花小雪だって知ってたな?」
部屋から出ると、カカシが私に声をかけてきた。
『……はい。
…………先生は…………夜這いですか?』
私は頷いたあとそう言った。
「……あのねぇ……」
カカシが転けそうになりながらため息をついた。
『……分かってますよ……でも、勝手に人のものを偽物とすり替えるのはあまり良くないですよ?』
私はそう言うと、その場を去った。