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第38章 第7班再始動!


「……シーン36カット22、アクション!」


船を降り、撮影の準備が整うと、直ぐに撮影が始まった。


「くずどもが何人束になろうと、ワシの相手になるものかぁー!」


魔王役の役者がそう言った時だった。
爆発音が響き、役者達が慌て出す。

カカシは小雪の前にたち、戦闘に備える。

「何するんだあんた!」

カメラマンが撮影中のカカシの乱入に怒鳴る。

「全員さがって!」

だが、カカシはそう言って爆発地点を睨んだ。

(……来たか……)

私は、戦闘に備えた。


「……ようこそ、雪の国へ」

雪煙が治まるとそこには薄い紫の髪を高い処でひとつに括った男が立っていた。

「……お前は!」

カカシがそう言って男を見る。


「歓迎するわよ!小雪……

六角水晶は持ってきてくれたかしら?」

もう一人女が現れて、富士風雪絵に向かってそう言った。

「……小雪だと!?」

カカシは驚いて後ろを振り返った。

[あと2日もすればわかると思いますよ?]

カカシの脳裏をこの任務について何か隠していないかと聞いたときのルミの言葉が過った。

カ(……ルミは知っていたのか!)

カカシは驚くが、今はそれどころではなかった。
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