第35章 共闘
「……サスケ!流を頼む!
俺がぜってー、その綱手とか言うやつを連れて戻ってくるってばよ! 」
ナルトはそう言うと、俺に背を向けて歩きだした。
俺は、意識を失っている流を抱き上げた。
「帰るぞ。」
ガイにそう言って歩き出す。
「あ、あぁ。……サスケ!流とやらは俺が担いでいこう!」
ガイは頷くとそう提案してくる。
「……いい。こいつは俺と一緒の班なんだ……俺が運ぶ。」
俺は、流を自分以外の奴に触れさせたくなくてそう答えた。
ガイはそれをきくと、嬉しそうに青春だとかなんだとかほざいていた。
「……サスケ、ところで流は男ではなかったか?」
木ノ葉に向かう途中、ガイは俺の背負う流を見てそう言って来た。
「……これは、大蛇丸に呪印と一緒に変な術をかけられたせいだ。」
俺がそう言うと、ガイはそんな術があるとは、と呟いていた。
だが、俺はこれが術ではないのではないかと疑っていた。
死の森で流が女になったのも、術をかけられたからではなく、変化の術が解けたせいではないかと疑っていた。