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第35章 共闘


私は里を出ると、ナルトを探した。

どこかの宿にいることは知っていたため、見つけるのに、そう時間はかからなかった。

だが、見つけるのは少しイタチの方が早かったようだ。

私が部屋の前に着くと、イタチがナルトのいる部屋のドアを開けようとしていた。

『……さっきぶりだね……

イタチ。』

私が声をかけると、イタチはドアに手を掛けたまま振り向いた。


『……悪いけど、ナルトはあげないよ?』

私がそう言うと、イタチではなく鬼鮫が反応した。

「……邪魔をするなら、いくらイタチさんの知り合いだからといってただでは済ませませんよ?」

鬼鮫がそう言った。
そのとき、イタチがドアから素早く下がった。

「人の部屋の前でごちゃごちゃうるさいってばよ!」

そう言って中からナルトが出てきた。


「……え?流?」

だが、ナルトは私を見つけると一瞬呆けて、次に満面の笑みになった。

「流!退院したんだな!心配してたんだってばよ!」

そう言って私に近付こうとする。

『ナルト!』

私は鬼鮫がナルトに手を伸ばした瞬間ナルトの手を引いて二人から離した。


「……流?」

ナルトは訳が分からないようで不思議そうに私の名前を呼んだ。

「ナルト君は渡してもらう……」


イタチがそう言って近づいて来たときだった。


"キン"


手裏剣が飛んで来てイタチがそれを苦無で落とした。


「……うちはイタチ!」

手裏剣が飛んできた方を見るとそこには、憎しみをたたえてサスケが立っていた。

サスケはイタチに向かって行くが、軽くあしらわれる。


「……サスケ、お前は弱い。」


イタチがそう言う。

「……憎しみが足りないからだ!」

イタチの言葉にサスケは唇を噛む。
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