第35章 共闘
「うちはイタチが現れたって本当かっ!?」
突然病室に飛び込んできた人物が言った。
その瞬間、サスケが反応する。
「クソッ」
サスケが病室を飛び出して行くのを見てガイが言った。
紅はため息をついて額に手を当てる。
「……あなた、カカシをお願いしていいかしら?」
紅はそう言うと、私が頷いたのを確認してガイと病室を出て行った。
『……カカシ、ごめんね……苦しませて。』
私はこうなることを知っていて止めなかった。
それを謝り、カカシの耳元に唇を寄せた。
チャクラを込めて安らぎの歌を歌う。
すると、苦しそうだったカカシの表情が穏やかになる。
それを確認した私は、こんどは子守歌を歌ってから病室を出た。
この時私は、アスマが私達を見ていたことに気付かなかった。
私は病院を出ると、サスケの気配を探った。
気配は一楽から里の出入口に向かっていた。
私はサスケが里を、出たのを確認すると少し遅れて里を出た。