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第35章 共闘


木ノ葉病院につくと、三代目は面会謝絶の札がかかる病室で、何人もの暗部の護衛に守られ眠っていた。

話によると命に別状はないが、意識不明で原因はまだ分からないらしい。

俺は、三代目の無事を確認すると、ルミの病室に向かった。


「……結界?」

面会謝絶の札がないのに、結界が張られていることを疑問に思いながらも、結界を解いて病室に入った。

「……なるほど、そー言うこと……」

俺はベッドに眠るルミの姿を見て、結界の理由をしった。

ルミの変化が解けていたのだ。

(テンゾウが気を使ったって訳ね……)

俺は解いてしまった結界を張り直した。

「……ったく、里人の避難を任せたはずなのに、何で火影様のところにいたんだルミは……」

俺はため息をついて、ベッドの脇にある椅子に腰を下ろす。

熟睡する教え子に、無事で良かったと呟く。


『……三代……目……ごめ、なさ…………』

熟睡しているはずのルミの言葉に俺は、起きたのかと確認するがまだ眠っていた。


「……寝言か……」

俺は、寝言で三代目に謝るルミに顔を歪めた。

きっと、ルミは自分のせいで三代目が傷ついたことを後悔するだろう。

結界の中で何があったか知らない俺はそんなことを思っていた。


「……ルミ、自分を責めるな……」

俺は眠るルミの頭を撫でた。


『……んっ…………

………………カカシ?』


ルミがゆっくりと瞼をあけた。

(……またか……)

俺は、カカシと呼ばれ、いつもは先生なのに、寝ぼけているときはカカシと呼ぶルミを疑問に思う。


「……ルミ、おはよう」


俺は、にこりとルミに笑いかけた。


『……おはようございます。』

ルミは俺を見ると、目を擦りながらそう言った。

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