第35章 共闘
side-カカシ-
試験中に、白い羽が降って来たかと思うと、音の忍びが木ノ葉を襲った。
俺は七班に指示を出すと、すぐに音の忍びと戦闘を開始した。
「カカシ!火影様が風影に捕らわれた!」
音忍と戦っていた俺は、ガイの言葉に驚いた。
「何っ!?
……音と砂が手を組んだのか!」
俺がそう言うと、ガイが微妙な顔をした。
「……それが、砂の忍びが音の忍びと戦っているんだ。」
ガイの言葉に辺りを観察すると、確かに砂の忍びが音の忍びと戦っていた。
「どう言うことだ?」
俺が呟いたとき、隣に気配が表れた。
とっさに苦無を構えると、そこには砂の忍びがいた。
「……砂の里の上忍のバキと言うものだ。
今回の木ノ葉崩しは大蛇丸が黒幕だ!
風影は大蛇丸が変化している偽物……
……本物の風影は三日前…………死体が発見された。」
その忍びの言葉に俺とガイは息を飲んだ。
「……砂の忍びは同盟国の木ノ葉を援護する!」
バキはそれだけ言うと戦闘に戻って行った。
俺は驚きながらも戦闘に戻る。
砂の忍びの援護もあり、木ノ葉崩しは死者を出すことなく、すぐに幕を閉じた。
だが、戦闘を終えた俺は、暗部の後輩の報告に慌てることになった。
(火影様!ルミ!無事でいてくれ!)
俺は木ノ葉病院に急いだ。