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If...

第35章 共闘


私は10分近い時間歌っていた。
長い歌を終えると、三代目の瞼がピクリと動いた。

それを確認した瞬間、私は崩れ落ちる。
それと同時に結界が消えた。


「火影様!!」

「君!大丈夫か!?」


結界が解けると同時に暗部が三代目と私のもとに表れる。


『……俺は大丈夫です。
でも、火影様が俺を庇って……』

私は嘘を暗部に告げた。
だが、暗部は私を励まし、一人の暗部を残し三代目の元へ集まる。


『……テンゾウさん?』

私は残った一人の暗部に声をかけた。


「……よくわかったね?

それより、今から木ノ葉病院に君を運ぶよ?
……いくら変化を保てていると言っても、そろそろ限界じゃないのかい?」

テンゾウの言葉に私は苦笑いした。
テンゾウは私を横抱きにすると、病院まで瞬身した。

『……そう言えば、里は?』


私は病院に着くと案内された病室でテンゾウに尋ねた。
病室には、テンゾウしかおらず、テンゾウが結界を張ってくれているため変化を解いていた。

「……里は大蛇にいくらか建物が破壊されてしまったけど、奇跡的に死者は出ていないよ。
木ノ葉崩しが始まってすぐに、砂の里の下忍二人が素早く対応してくれてね……

怪我人は出てしまったが、命に影響はない。

……後は、火影様さえ助かってくれれば……」


テンゾウがそう言う。

「……ま、里は無事だ!
君は安心して休んでいなさい。


僕はこれで失礼するけど、結界は張っておくから!」


テンゾウはそう言うと病室を出て行った。
私は大きく息をつくと、ベッドに沈み込んだ。
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