第31章 中忍試験~二次試験~
『さてと、サスケこっち来てくれ。』
私は三人の気配が完全に消えると、サスケを呼んだ。
近いて来たサスケを座らせ、傷に手をかざした。
「お前、これ!」
サスケは完全に治った傷に驚いていた。
『波の国でハクに直してもらってから勉強したんだ。』
私は最もらしい嘘をつくと、今度は、リーに手をかざした。
サスケと同じようにリーを治すと、サクラに手招きをする。
サクラは素直に私の前に座った。
『サクラ、頑張ったんだな。』
そう言って傷だらけのサクラにも医療忍術を施した。
サクラは私の言葉に涙を流していた。
『よし、治療は終了!
サクラ、後ろ向いて。』
私がそう言うと、サクラは首をかしげながらも従った。
『ごめんな、サクラ。髪は女の命なのに。』
私はそう言うと、ここにいないイノの代わりにサクラの髪を整えた。
「みんな、伏せろ!!」
サクラの髪を整え終えた時、突然ナルトの叫び声が聞こえた。
「!!敵ですか!?」
リーも意識が戻ったようでナルトの声に反応した。
「……ウスラトンカチどもが!」
サスケが呆れた目で二人を見た。
『リーさん、気が付いたんですね!
俺達はナルトが起きたので移動します。
此処から東に3分ほどの距離にお仲間がいると思いますよ。』
私がそう言うと、困惑する三人を促して先に進む。
「ありがとうございます!」
リーはそう言うと東に走り出した。
(あれじゃ、3分もかからないかも)
私はそのスピードを見て考えた。
私たちは、リーと別れた後塔を目指して歩き出した。
そして、そこからはほぼ原作通りに進み、天と地、両方の巻物を揃えて、塔にたどり着いた。