第31章 中忍試験~二次試験~
side-ルミ-
(くそっ!気を失っていた!)
私は戦闘の音で目を覚ました。
(サクラ!?)
起き上がった私が見たのは髪が短くなったサクラだった。
(もうこんなところまで進んでるのか!)
そう思って辺りを見ると、リーは倒れていたが、まだガイ班とアスマ班が来ていなかった。
(原作とのずれか……)
そんなことを思いながら立ち上がると、髪が揺れた。
(やば、変化解けてた。)
私は今さらかと思いながらも、サスケに言った言い訳を思い出し、結局男の姿に変化した。
『サクラ、大丈夫か?』
私は瞬身でサクラのもとに現れた。
「流!」
サクラが驚いたように叫び、術が解けたのね、と言われて女になっていたのが術と言うことになっていて安心した。
『サクラ、サスケ後は俺がやる……』
私は身体に呪印が広がるのを感じながら言った。
『お前ら、覚悟しろよ?』
私がそう言うと、敵の一人が反応した。
ザ「死に損ないが!」
そう言って私に向かって放った術を瞬身でよけ、敵の背後に回った。
『……そんなもんか。
自慢の両腕もこの程度かよ。』
私はそう言ってザクの左腕を後ろに引いた。
(ごめん、出来るだけ原作と内容変えたくないから)
私はザクに心の中で謝ると腕に力を入れた。
"ゴキ、ボキッ"
ザ「ぐぉおおおああ!!」
嫌な感触が私の腕に伝わるとザクが叫んだ。
『……後二人。』
私はそう言って残りの二人をみる。
二人は完全に血の気を失った顔をしていた。
「流!もうやめろ!」
サスケの声がしたかと思うと、私はサスケに抱き締められていた。
(ってか、私今サスケポジション!?
そして、サスケがサクラポジション!?)
私は心の中騒ぎながらも、表では冷静を装う。
『……サスケ、わかった、
大丈夫だ。』
私はそう言ってサスケから離れると三人に向き直った。
『大蛇丸はサスケから手を引いた。
お前らもおとなしく消えろ。』
私がそう言うと、三人は信じたのかは分からないが大人しく引き下がってくれた。
去り際に、原作と同じように、お詫びと言って巻物を置いていってくれたときは少しほっとした。