第31章 中忍試験~二次試験~
ようやく塔に着いた私達は、壁に書かれた文字を読んで巻物を開いていた。
中から人と書かれた術式が表れる。
「ナルト!サクラ!その巻物を離せ!!」
サスケが口寄せの術式にいち早く気付き、サクラとナルトに叫んだ。
ボフンと音を立てて煙があがる。
緊張する三人をよそに、私は落ち着いてそれを見ていた。
ナ「え?」
サス「!
あ…あんたは……!!?」
三人は煙のなかから姿を表した人物に驚いていた。
「よっ!
久しぶりだな。」
うみのイルカが腕を組んだまま笑った。
もちろん、それを見たナルトやサクラがイルカに疑問を投げ掛ける。
イルカは私たちに近づきながら伝令役について説明した。
「フー
時間ギリギリだな。
第二の試験…三人とも突破おめでとう。
無事合格祝って…一楽のラーメンでもおごってやりたいところではあるが……」
イルカはそこまで言うと言葉を止めた。
「ん?」
腰に感じた衝撃に下を見る。
「やったー!!
やった!やった!やった!
やったってばよー!」
ナルトはイルカに飛び付いて、最後まで話を聞けと言うイルカを無視して喜んでいた。
「うれしー!!」
そう言って喜ぶナルトを、イルカは困ったような笑顔で見下ろしていた。
私はそんな二人を見て笑顔になる。
サク「はぁ…」
サス「元気なヤツだな……」
サクラとサスケは座り込んでナルトを見たいた。
そのあと、壁に書かれた文の意味をイルカが説明してから、私はたちはイルカに見送られてその場をあとにした。