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第31章 中忍試験~二次試験~


しばらくして、サクラと見張りを交代した俺は、いつの間にか寝ていたようで、トラップが発動した音で目が覚めた。




?「危ない 危ない。まさか、こんなにトラップが仕掛けてあるなんてね。」

トラップで発生した土煙が収まると、包帯で顔を覆った敵が姿を現した。

「あの額当、音隠か…」

俺はそいつの額当を見て呟いた。

?「キミがサスケ君?
ボク達キミと戦いたくてきたんだよ!」

そいつがそう言うと、仲間らしい忍びが二人姿を現した。
一人は髪を逆立てた男で、もう一人は髪の長い髪女だった。


「サクラ、お前はそいつらを守れ!


アイツ等は…………俺がやる!」

俺はそう言って印を結ぶと駆け出した。








戦闘を始めた俺は、すぐに劣勢になりだした。
疲れている上に三対一だ。

(一人足りない!)

俺がその事に気付いたとき、後からサクラの悲鳴が聞こえた。


「くそっ!」

俺が慌ててそう言ったときだった。

"ドカッ"

鈍い音がして、いなくなったと思っていた敵が飛んできた。


「リーさん!」

サクラの声にちらりと視線を投げると、緑色の物体が目に入った。

(アイツか!)

俺は、現れたのが敵でないことを確認すると、目の前にいる敵と向かい合った。

「ザク、サスケ君は君にあげるよ。
ボクとキンはアイツらを殺る!」

包帯だらけのそいつがそう言うと、女がサクラのいる方に動き出した。

俺は、目の前の、ザクと呼ばれた男と戦闘を始めた。



"ザクっ"

突然響いた音に、俺は、思わず振り返った。

「今度は、私が流たちを守る!」

そう言ったサクラの髪は短くなっていた。

「よそ見してる暇ないぜ!」

俺は、飛んできた苦無を交わしきれず何本かを身体で受けた。

三対三になったが、俺たちが劣勢なのは変わらなかった。


"ボフン"


再び背後で音がした。
だが、先程よそ見したせいで苦無を受けた俺は振り返らず戦い続けた。






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