第20章 平穏
午前中の授業が終わり、おにぎりも食べ終えた私は演習場に向かっていた。
途中、シカマルたちと昼食を取るナルトを見つけて、一人でないことに安心する。
演習場に着くと、今度はサスケを見つけた。
サスケは木に寄りかかって、一人でおにぎりを食べていた。
(成長期だってのに、栄養バランス悪すぎだろ。)
私は溜め息を着きたくなるのをこらえてサスケに近づいた。
『よっ、サスケ一人か?』
見ればわかることを聞きながら隣に腰を下ろす。
「何か用か?」
サスケは私の問いに答えずに聞き返して来た。
『別に?昼食べ終わったから早めに演習場来ただけ。』
私はそう答えて、ごろりと仰向けに寝転んだ。
サスケはそんな私をいちべつしたあと、残りのお握りを食べ始めた。
サスケは食べ終えたあとも立ち去ることはせず、授業が始まるまで、私たちは黙ったままそこにいた。
授業が始まると、ナルトがサスケに絡み出した。
そして、ドベとサスケに言われ、騒いで先生に怒られている。
「今から、一人ずつ前に出て的当てをしてもらう。名前を呼ばれた奴から出てこい。」
イルカ先生がナルトにげんこつを落として黙らせてからそう言った。