第2章 虹村億泰の恋愛事情
ここでも億泰君は心底驚いた顔をして、先程よりひときわおおきくはぁ!?と声を上げた。
しばらくの沈黙の後、私はおもむろに億泰君に手を引かれ、大胆にも胸の中へ飛び込む形になってしまった。私の背後で扉が閉まる音がした。
「!?えっ何...!」
突然のことに慌てふためくが、私は億泰君に抱きしめられている。
そのことで妙に安心してしまい、体からスッ、と力が抜けていくのが分かった。
座ったまま抱きしめられているから足が痛いけど、とても嬉しかった。
「おめぇ俺のこと好きなのか?」
じっと私の目を見て問いかける億泰君。私は少し緊張して答えた。
「そう、です」
億泰君はそうか...とつぶやくと、私の方へゆっくり体重をかけてきた。
私が完全に寝ころんでしまうと、億泰君は上へ覆い被さるようにして床に手をつく。
「俺初めてだからよく分かんねェーけど、多分痛くしねェから」
...まさかここでするの?
億泰君との行為そのものは嫌ではないけれど、ここは学校だし午後の授業もあるのに?
「いいよな?」
すがるような瞳に見つめられ、ダメ、なんて言えなかった。
億泰君は一度軽くキスをすると、たどたどしい手つきで私の制服をたくしあげる。
同じように下着もたくしあげ、露わになった胸を優しく揉んだ。
襲い来る甘い快感に必死で声を抑える。
が、突然這わされた舌がもたらす快感でつい声が漏れてしまった。
もしかしたらもう授業が始まってるかもしれないという背徳感がさらに快感を増加させる。
「っはぁっ...!」
と、スカートの中へ億泰君の手が滑り込んだ。
そして男らしいその指がいやらしく秘所をなでる。
「っあっ...!あ、あぁっひっあっ!」
たまらない快感が電流のように体を駆け巡り、声も抑えが効かない。
「...痛くねェか?」
「っは、はいっ...」
答えた直後に指が中へねじ込まれる。ゆっくりと深くへ指が入れられゆく。
「ーーーっあぁあぁあっ!」
鋭い痛みのあと、快感が押し寄せてきた。
私も億泰君も息を荒くしてまるで発情期の犬か猫のようだ。
出し入れされる指が私に次から次へと私に快感をもたらす。
「はぁっ、んぁっんっあっ、あんっ」
指が引き抜かれ、カチャカチャとベルトを外す億泰君の姿が目に入った。