第10章 夏と、ラムネと、やっぱりわんこ。 R18
『リエ…も、だめっ…』
ベンチに座ったリエーフの上、足を跨ぐようにして座らせられている。
帯を解かれることなく乱される浴衣。
いつもよりスローテンポな動き。
でも、いつも以上に奥まで届いているのでお腹の奥がきゅんきゅんと疼く。
リエーフから落ちないように必死に首に手を回せば喘ぎ声を飲み込むようにリエーフは唇を食んだ。
深い、深いキス。
もっと深く、そういうようにリエーフは私の頭をぐっと自分に引き寄せた。
その衝撃でまとめていた髪の毛がほどけると、ふわり、香るお揃いのフレグランスの香り。
どちらから香っているのかすらわからなくなるほど密着しているこの状態が余計に欲を加速させる。
「美優さ…『もっと…』
夜空に輝く華。
それらが奏でる音。
暑さでしっとりと濡れる肌。
全ての要素が快感を加速させ、高みに導いていく。
「っ…しっかりつかまっててくださいねっ!」
掴み直された腰。
肉棒がぐんとさらに奥まで突き刺さり、思わず啼く。
頭がふわふわする。
暑さと快感と、それから…何だろう。
リエーフが苦しそうに顔を歪ませた時、最奥に肉棒が突き刺さりぶるりと身体が震え、私の意識はふわり、消えた。